若手社員が中心となり、品質管理プロジェクトを完遂。
困難を克服した経験と、得られた成長を座談会で語ります。
あなたのキャリアアップのヒントがここに!
チャレンジフォージでは、2025年度に2機種4アイテムの新製品の生産開始を予定しており、既存製品が類似品であることから横展開を視野に入れ、より安定した品質で製品を製造・提供するために、若手社員がメインとなり品質改善プロジェクトを実施しました。
PROFILE

S・Mさん
2019年入社
品質管理チーム 主担当員

H・Kさん
2020年入社
品質管理チーム長兼務

T・Kさん
2018年入社
専務取締役
品質管理チーム主担当員のS・M、品質管理チーム長兼務のH・K、
専務取締役のT・Kの3名に、プロジェクトについて話を聞きました。

ーー最初に自己紹介をお願いいたします。
S・M:2019年入社 品質管理チーム主担当員前職はカー用品の店舗での販売員をしておりました。
H・K:2020年入社 品質管理チーム長兼務
前職では15年間樹脂メーカーに勤務し、製造・品質管理を経験。
T・K:2018年入社 専務取締役
前職では21年間にわたり、原材料・型材、各種工程を含め鍛造製品・機械加工製品を取り扱い、多部署に携わっていました。前職時代、現社長の経営思考に惹かれ入社を決意。現在は専務取締役として事業の門番を担っています。
ーープロジェクトの役割
S・M:プロジェクトのメイン担当です。完成した製品の品質チェックを行い、不合格であれば製造工程のどの部分が課題なのかを洗い出し、品質を安定させられるよう改善をする役割を担っています。
H・K:S・Mのサポート役として、測定などを担当。チームの協力とコミュニケーションを心掛け二人三脚でプロジェクトを推進しました。
T・K:プロジェクト全体をマネジメントする役割を担っています。
ーープロジェクトの概要をお聞かせください。
S・M:このプロジェクトは、既存製品且つ新規製品を安定した品質で供給できるよう、会社全体の製造プロセスを確立するというもので、約1年間かかりました。月間流動数が数万個・数十万個以上の製品を量産するにあたり、管理不備があると不良品を大量に出してしまうため、会社にとってすごく重要なプロジェクトです。
確かな品質の製品をつくるためにお客様や社内と粘り強く改善

ーープロジェクトを進めるうえで大切にしていたことを教えてください。
S・M:明確な目標を設定しスケジュールを遂行することです。私の仕事が遅れると、全てのスケジュールに影響が出てしまうことから、定期的な情報共有・進捗確認を行う事。時には上長へ相談し測定方法などを事前に確認し合い準備を徹底していました。
H・K:当社の製品は、高温に加熱した金属をエア-ドロップハンマーで叩いて塑性変形させる「鍛造(たんぞう)」という技術で製造し、少しのズレで規格から外れてしまいます。測定結果をもとに、製造の各工程のメンバーとすり合わせて、会社全体で改善するよう意識していました。
ーー特に大変だった点はどこですか?
S・M:製造工法の性質上、金型の取付位置・加圧力の違いなどでもズレが生じるため、金型設計を試行錯誤した点です。実際に現地現認の実証試験を行いお客様と共に最善案を模索していた時期もありました。
H・K:測定ですね。正確な測定をすることに加え、鍛造品特有の鍛造肌(黒皮)部の凹凸による微妙な測定ポイントのズレが工程能力にも影響を与えることで、その性質の説明も大変でした。結果、定義を付け加えることとその測定データをもとに資料を作成し粘り強く説明しました。
ーーS・Mさんは販売職からのキャリアチェンジですが、前職の経験が役立った点はありますか?
S・M:お客様や製造部・業務部などの社内メンバー、協力会社のみなさんなど多くの人と接する機会があるので、コミュニケーション能力は役立っていると感じます。
H・K:私から見ても人当たりが良くて、すごいなと感じています。物静かな方ともすぐに打ち解けていて、周りからの信頼が厚いですね。
確かな共通認識ができ、より良い製品を世に送り出せる会社に

ーー最もやりがいや達成感を感じた部分は何ですか?
T・K:社内の共通認識ができたことです。製造部・業務部・管理部の担当部署によって目線・思考はさまざまです。例えば、品質管理チームより製造部へ指摘をした際に「えっ、何が悪い?」「どこが悪い?」と言った意見があります。私が入社した時期からの課題でもあった『部署の壁を取り除く』を一つの目標とし取り組んでいましたが、このプロジェクトだからではありませんが、製造担当役員の副社長をはじめ、各部署の上長と徹底的にすり合わせたことで確かな共通認識が生まれました。その結果、社全体のごく軽い不良発生件数までもが、改善されたことです。
H・K:1年間にわたって数えきれないほど測定や調整を繰り返してきたので、無事に量産体制に入れると決まった時は、本当に嬉しかったです。
S・M:自分が携わった製品が多くの人の役に立っていると思うと、すごく誇らしい気持ちです。
プロジェクトで得たスキル・経験を土台にさらなるチャレンジを

ーー最後に、今後の目標についてお聞かせください。
S・M:このプロジェクトを通して、成長できたことを今後の仕事に活かしたいです。測定の経験を数多く積むことで、適切な方法を考える大切さを学び、プロジェクトをスムーズに進めるためのノウハウも身につきました。引続き「測定の精度を上げる」「積極的な改善活動」などで社会に貢献していきたいです。
今後は技術営業としてもチャレンジする予定もあることから学んだことを活かして頑張ります。
H・K:当社では積極的に新製品をリリースしているので、次のプロジェクトも成功させたいですね。私も技術営業にチャレンジするので、じっくり取り組んでスキルを習得したいと思います。
T・K:このプロジェクトを通して進化した社内の製造体制・管理体制を活かし、更なる進化を追求し、これまで以上にお客様のニーズにあった製品を世に送り出せるよう、事業を進めていきたいと考えています。